3/25 復活しました。僕は元気でもないです。

2006年11月26日

桜の季節に、また会いましょう



『クロックムッシュを朝食に』
      ↓
『桜の季節に、また会いましょう』


というわけで、以前消してしまった『クロックムッシュを朝食に』を大幅に改編してお送りする『桜の季節に、また会いましょう』

小説を書いてみました第3弾一本場といったところでしょうか。

今回は(たぶん)消しません。
相当酒の入った頭でよく書いた!と我ながら思います。
は、初めて自分で自分を褒めてあげたいと思います・・・!

投票によって得た教訓を全く生かせてねーじゃねーか!
全然面白くないよ!
インポテンツ!
などなど批判、誹謗中傷なんでも構いません。どんと来い。

では、どうぞ


※『クロックムッシュを朝食に』でコメントをしてくれた柳川鍋さんへ
僕としてはコメントもついてないということで安心して消したわけなんですが、貴殿のコメントに気づいておりませんでした。
コメントして頂いたにもかかわらず、配慮が足りず申し訳ございません。
貴殿の「1ゲット」見事でございました!



カーテンの隙間から零れてくる光に目を覚まされる。
寝ぼけた思考を呼び覚ますように頭を左右に振り、ベッドサイドの棚からメガネを手に取る。
メガネを手にとって初めて、これまでの行動が無意識のうちに行われたものであることに気づく。
「やっぱり朝はダメだ・・・」そんなことを考えながらメガネをかけると、ぼんやりとしていた視界が開け、そこには『サクラ』の姿が目に映った。

「おはよう、サクラ。」

僕は挨拶をする。
僕の呼びかけに応えるように、サクラはその唇を僅かに上げ微笑んでみせた。
これが僕の彼女。
僕はサクラと一緒に暮らしている――――。


僕とサクラの出会いは、僕がふらっとサクラのいる店に入ったことだった。
その店は関東地区を中心としてチェーン展開し『激安の殿堂』として知られている大型量販店だった。
特に目当てのものがあるわけでもなく店へと入った僕はふらふらと店内を彷徨い、品物を物色していた。
そして、ふと視線を上げると、そこにいたサクラと目があった。

一目惚れというやつだった。

これまで幾多の女性を好きになってきた僕だったが、これほどの衝撃を受けたのは初めてのことだった。
得体の知れぬものに胸を締め付けられるような、陳腐な言葉だが、心を奪われたような、そんな想いを感じていたのを覚えている。

当初はそんな想いだったにも拘らず、僕は彼女をどうこうするつもりは全くなかった。
そもそも僕のような貧乏学生にサクラは不釣合いだと思っていたし、一緒に暮らすなどとは考えもしなかった。

ただ、そんなことを思っていてもサクラのことが気にかかり、それ以来頻繁に店へと足を向けるようになった。
サクラ目当てだ、ということを感づかれないよういろんなものを物色したり、店員と話をするようにしていた。

そして僕が店へ通い始めて1ヶ月が経とうとしていた頃、よく会話をするようになった店員からサクラがこの店を出るのだ、ということを聞かされた。
いわゆるクビというやつだった。
どうやらこの店の売上があまりよくないらしく規模の縮小に伴い人員も削減するということで、それにサクラが運悪く当てはまってしまったのだと言う。

僕の心は揺れた。

このままサクラがこの店からいなくなってしまっては、もうサクラとは会うことはないだろう・・・・・

そして僕は決心する。

「サクラ、僕と一緒に暮らさないか?」



そして、僕らは一緒に暮らし始めたのだった。



朝。
サクラに挨拶をした僕は身支度をしている。
普段よりも早く目が覚めてしまったから、ゆったりとした朝だと感じられた。
テレビのスイッチを入れ、「今日札幌では初雪が・・・・」と元気な笑顔でレポーターが話す、朝の天気予報をボーっと眺めていた。
そこでふと、昨日のことを思い出す。
「あ、今日川上がうちに来るんだった。」そう思い出し、ソファにもたれかかっていた身を起こす。

川上とは数少ない大学の友人だ。
友人といっても構内で見かければ一言二言声をかける程度であったが、それ以上に僕と深い関係のある人物などいなかった。
その川上と、昨日、ひょんなことから恋愛の話になった。
その時にサクラのことも話したのだ。
すると思いの外、川上はサクラに興味を持ち食いついてきた。
それで、今日、サクラを見たいと言い出した川上が来る予定になったのだ。

一通り「他所向け用」に部屋を片付け、学校へと向かう準備を始めた。
川上とは5限目が終了した後に、学校でおち合う約束になっていた。

「じゃあ、行ってくるね」

そうサクラにいい、玄関を出ると、びゅぅうう〜と身体の芯に凍みる風が吹いていた。

「さぶっ・・・。初雪とか言ってたもんなぁ。」

朝の天気予報を思い出し、独り言を言う。
最近冷え込んできたとはいえ、今日の寒さは格段だった。
両手をポケットにしまい、寒さを紛らわせるように小走りで僕は駅へと向かったのだった。


夕暮れ、5限目の講義を終えた僕は構内のベンチに座り川上を待っていた。
日も沈み一層冷たさを増した空気が風除けもないベンチに吹き付けていた。
程なくして川上がやってくる。

「悪い悪い。待たせたな。しっかし、寒いなー!」

言葉とは裏腹に川上は悪びれた様子もなく言う。
そして、二人で僕の家へと向かった。
もちろん僕の家ではサクラが僕らの帰宅を待っている・・・・はずだった。


「ただいまぁ。」

家に着き、電気をつけた僕は愕然とした。
そこには変わり果てた姿のサクラがいたのだ。

「さ、サクラ! どうしたんだよッ!」

一段と冷えた今日の気温の影響により、サクラの中の空気が収縮し、その姿はしょぼしょぼにしょぼくれていた。
いつもはあんなに元気に口を開けていたのに・・・

「サクラぁ・・・友達来てるんだよ・・・空気嫁よ・・・」

そう嘆く僕の傍らで、ダッチワイフのようにぽかーんと口を開けた川上が呆然と立ちすくんでいた。

ちなみに、サクラはイキュッパで買った。



END
posted by natto at 00:00| Comment(15) | TrackBack(1) | 読み物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほど。

サクラ、春の花なのに
南極とはこれ如何に。

Posted by ロッシュ at 2006年11月26日 01:27
>ロッシュさん
だからタイトルが『サクラの季節に、また会いましょう』なんだよ!
春になると膨らむんだよ!サクラは!
Posted by natto at 2006年11月26日 01:45
女子高生です;;;;
これからも頑張ってください!
みたいな。
Posted by ピーポ at 2006年11月26日 01:45
>ピーポさん
ktkr!!女子高生!
ちょっと皆さん!ここに女子高生がいらっしゃいますよ!
もう僕はピーポさんと結婚する。

・・・懲りずに来てくださいね
Posted by natto at 2006年11月26日 02:17
まぢウケるんだけど〜これがホントの「空気嫁」て一応つっこんどく?
Posted by ハラキリ at 2006年11月26日 03:04
zip圧縮完了致しました。
Posted by ぶーりん at 2006年11月26日 03:11
はじめまして
毎日来てます @日N回くらい来てマス うざっ
女子高生でわありません
スミマセン
なんか妄想結婚おめでとうございマス
Posted by なみ at 2006年11月26日 03:42
ちょWWWW

それを見たかった川上っていったいどんな人物かとWWW

見事なオチに感服です。
Posted by at 2006年11月26日 03:58
あーおもしろい!
インポテンツ!

サクラはドンキホーテにいますのねw
店員と購入に踏み切るまで1ヶ月相談してましたのねwww
natto様のサクラ体験を公開していただけて、
わたくしは感激です。
Posted by ojousama at 2006年11月26日 09:20
うっひゃー、ドンキィィ(゚∀゚)

前のより好きだわ。こっちの方がw

Posted by りんぐ at 2006年11月26日 09:38
サクラより女子高生がきになります。
Posted by ジャワ at 2006年11月26日 10:13
桜の季節に思い出しますねぇ…きっと(#^.^#)
Posted by しえ at 2006年11月26日 22:40
こんな結果になろうとは( ゚Д゚ )…
Posted by FD at 2006年11月26日 23:34
米がすごいですね。
皆さんありがとうございます。

>ハラキリさん
空気嫁よ!
ぼ、僕はね!割と本気なんだよ

>ぶーりんさん
えーとね、あなたはあれですか?
僕とガチンコの喧嘩をしたいんですか?
そこはアンタッチャブルだよ

>なみさん
どもです。
んー、その感じは女子大生!それも@とか使うところから見ると19か20歳と見た!
何がしたいんだ、俺は

>狼さん
川上はそれほど背景考えてなかったのであんまりね、考えてほしくないところですよ。
読み返してみたら微妙ですね、これ
Posted by natto at 2006年11月26日 23:59
>ojousama
ED治療!

ありがとうございます。
いやいや、僕のとかやめてくださいよ。
僕はいたって健全な好青年ですからね!

>りんぐさん
あんまりドンキドンキ言わないようにね、内緒だから
前回のはひどかったからなぁ・・・

>ジャワさん
うん、それは僕も同じ気持ちです。
なんだって女子高生がこんなところ読んでるんだ、と

>しえさん
春に思い出すだなんて、読んだらその記憶をそのままゴミ箱に捨ててください!
小説なんて向いてないんだ・・・

>FDさん
そう思っていただけたのならうれしいです
どうやって意外性を出すかが悩みどころなんですわ。
全然ダメ
Posted by natto at 2006年11月27日 00:03
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